巨星N6946-BH1に何が起きたのでしょうか?ハッブル宇宙望遠鏡がその姿をとらえたほんの数年前はそこにあったのに、今はただぼんやりとした光があるばかりです。この恒星は数ヵ月の間はかなり明るく輝いていました。それにもかかわらず、少しも明るくない超新星爆発を起こしていたとは実に興味深い現象です。

有力な説によれば、太陽の約25倍の質量を持つN6946-BH1は、最後の激しい断末魔の苦しみ(=超新星爆発)の間も、その巨大な重力によって星の大部分を保ちつづけ、その後ほとんどの部分は、みずから生み出したブラックホールの中へ落ち込んでいったというのです。

その場合、ブラックホールの外側に残った部分は降着円盤を形成し、ブラックホールに落ちるまでは、渦を巻きながら比較的弱い赤外線を放つことになります。

もし他の恒星についてもこのような死に方をすることが確認されれば、非常に質量の大きい恒星が、大爆発ではなくむしろかすかなうめき声とともに命を終える場合があることを示す直接的な証拠となります。

原文:The Case of the Missing Star
画像クレジット:NASA, ESA, Hubble, C. Kochanek (OSU)

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