解説

先週の金曜日、おうし座(タウラス)の目にあたるアルデバランと、新月から間もない細い三日月が、宵の口の空に輝いていました。この愛らしい天のカップルは、地球上のどこからでも見ることができたはずです。

けれども、地域によっては月がアルデバランの前を通過するところもありました。このように、月が太陽以外の恒星──この場合はアルデバラン──を覆い隠すドラマチックな現象を「掩蔽」(えんぺい、または星食)といいます。

4月28日の、夜のとばりが降りたころに、この夜空は撮影されました。写真には、明るい三日月の裏からひょっこり顔を出したばかりのアルデバランが写っています。

手前に見えるのは、イタリアのラッジョ・ディ・カドーレにほど近い岩だらけでゴツゴツしたドロミーティ山群の山頂です。

太陽の光を受けた三日月の向こうに再び姿を表す前に、アルデバランが灰色に光る月の後ろから最初のウインクをしています。月の夜の部分が地球からの光を受けてかすかに明るくなっています。これを地球照といいます。

原文:The Bull’s Eye and the Young Moon
画像クレジット・著作権Giorgia Hofer

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