この画像は、おぼろげな超新星残骸「シメイズ147」を詳細にとらえたものです。見ての通り繊維状に複雑に入りくんだ構造をしているため、もし中に入ったらたちまち迷子になってしまうでしょう。シメイズ147は、天体カタログでは「シャープレス2-240」という名称でも収録され、より親しみを込めてスパゲッティ星雲という愛称で呼ばれています。

おうし座とぎょしゃ座の境目に目を向けると、シメイズ147が角度にして3度、つまり満月6個分の幅に広がっているのが分かります。この星間塵の雲(シメイズ147)は3000光年の距離にあると見積もられていますから、満月6個分とは150光年にあたります。

この合成画像には狭帯域フィルターを通して得られたデータが含まれています。画像ではイオン化した水素原子が放つ赤い放射を強調していますが、それは超新星爆発の衝撃波を受けて輝く水素ガスを追跡するためです。

この超新星残骸は、約4万年前に形成されたと考えられています。ということは、シメイズ147を生んだ超新星爆発の光が地球に初めて届いたのは4万年前ということになります。

けれども、今も広がり続けている超新星残骸シメイズ147は、単なる超新星爆発の余波ではありません。宇宙規模の大災害ともいえる爆発のあとに、超高速で自転する中性子星を残しているからです。この中性子星はパルサーと呼ばれ、爆発した恒星がただひとつ残した星の中心核なのです。

原文:Simeis 147: Supernova Remnant
画像クレジット・著作権Daniel López / IAC

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