土星が、6月16日に2017年の「衝」(しょう)の位置に到達しました。「衝」とは天体が地球から見て太陽と正反対の位置にあることを意味します。土星は衝に近づくと一晩中見えるようになり、一年でもっとも地球に近く、もっとも明るくなります。

この土星をきわめて鮮明にとらえた画像は、ほんの数日前の6月11日に、フランスのピレネー山脈山頂にあるピク・デュ・ミディ天文台の1メートル望遠鏡で撮影されたものです。

上がこの巨大惑星の北にあたります。太陽の光を浴びて、土星の北極で吹き荒れる嵐と興味深い六角形がはっきりと分かります。また、土星の見事な輪も驚くほど細かいところまで写っています。狭い「エンケの間隙」が外側のA環の中に見え、内側の色の薄いC環には細い輪がいくつも見られます。そして、土星の南半球が幅の広いカッシーニの間隙から垣間見えています。

衝に近づくと、土星の輪も非常に明るく見えるようになります。「衝効果」あるいは「ゼーリガー効果」という名称で知られる現象で、地球から見て土星が真正面から照らされるために、輪の氷の粒子の影が消えて太陽光線が強く後方散乱し、輪の明るさが劇的に増すのです。

とはいうものの、今現在土星について最高の画像を提供してくれるのは、土星を周回する土星探査機カッシーニです。カッシーニは土星の懐近く飛び込み、最終ミッションの第9回目を遂行中です。

原文:Saturn near Opposition
画像クレジット・著作権:D. Peach, E. Kraaikamp, F. Colas, M. Delcroix, R. Hueso, G. Therin, C. Sprianu, S2P, IMCCE, OMP

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