昼間に輝くのは太陽ですが、夜に輝くものは何でしょうか?

この夜景には、普段はなかなか見られない光が、近い場所にも遠い空にもはっきりと写っています。

手前の波打ちぎわがぼんやり青く光っています。これは、生物発光性のプランクトンが青い光を出しているのです。その向こうでは地球の大気によって水平線がかすみ、ぼんやりとした雲が出ています。

夜空に目を向けてみましょう。写真の真ん中近くで、金星が明るく輝いています。

金星からほんの少し視線をずらすと、金星のうしろを横ぎって左斜め上にのびる光の帯がはっきり見えます。これは「黄道光」と呼ばれる現象です。

黄道光は、太陽系のなかに浮かぶ無数のチリに、太陽の光が反射して拡散するために起こります。太陽系のチリは黄道の平面に集中しているために、黄道光もまとまった光として見えるのです。
*黄道は、地球から見た太陽の見かけ上の通り道を結んだもので、いて座や水瓶座など黄道12星座の通り道でもあります。

もっと遠くを見てみましょう。明るく輝くひとつひとつの星は、もっとも近いものでも地球から100光年離れています。

そして、水平線から右斜め上に向かって立ち上っているのが、私たちの銀河系の円盤部分(天の河)です。ちょうど黄道光と合わさってV字型を作っていますね。この夜空に見える光のなかでもっとも遠いところにあります。

銀河系には約2000億個もの星や暗い星間雲がありますが、そのうちのほとんどが地球から何千光年の彼方にあるのです。

この写真は、昨年の11月にオマーン湾のイラン側の海岸で撮影されたものです。

原文:Night Glows
画像クレジット・著作権:Taha Ghouchkanlu

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