銀河を探して空を調べるうちに、カナダの天文学者ポール・ヒクソンの研究チームは、100個ほどの小さな銀河群を発見しました。この銀河群は、現在正確には「ヒクソン・コンパクト銀河群」(HCGs) と呼ばれています。

このハッブル宇宙望遠鏡による画像には、その銀河群のひとつHGC90が驚くほど細かいところまで鮮明に写っています。

三つの銀河──そのうちふたつがこの画像に写っています──お互いに強く作用しあっているのがはっきりと分かります。画像の中央では、チリの多く含まれた渦巻銀河が引き伸ばされ、歪められている様子が見えます。他のふたつは大型の楕円銀河です。

銀河同士が接近すると、それが引き金となって星が激しく形成されるようになります。何十億年という宇宙的な時間のスケールで見ると、互いの重力で強く引っ張り合う戦いの結果、最終的にこの三つの銀河は合体して、ひとつの大きな銀河になってしまいます。今では、私たちの銀河系も含めて、銀河が成長する過程では、このような銀河の合体はよく起きることが分かっています。

HCG90は「みなみのうお座」の方向に1億光年離れたところにあります。このハッブル宇宙望遠鏡の画像は、幅約4万光年の範囲をとらえています。

ヒクソン・コンパクト銀河群は、天文学者が地球上から小規模の望遠鏡で観測したとしても、きっと満足のいく姿を見せてくれることでしょう。

原文:Galaxy Group Hickson 90
画像クレジット:NASA; ESA, Hubble Legacy Archive、画像処理:Oliver Czernetz

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