超新星残骸カシオペアAと超流動体を内部に持つ中性子星

画面中央の明るい光源は中性子星です。中性子星は質量の大きい恒星が崩壊して中心核が残ったもので、信じられないほど密度が高い天体です。

中性子星の周りに広がるのは超新星残骸の「カシオペアA」で、1万1000光年の彼方にあります。カシオペアA超新星──重い恒星が一生の最期に起こす大爆発──の最初の光が地球に届いたのは350年ほど前のことでした。

この画像は、X線と可視光で撮影した画像を合成したものです。幅約15光年にも渡るこの超新星残骸は、今なお拡大し続けています。

カシオペアAの中性子星はいまだにX線を放つには十分なほど高温ですが、次第に冷えつつあります。実際、地球の周回軌道を回るチャンドラX線望遠鏡が何年も観測した結果、この中性子星が急速に冷えていることが分かったのです。あまりに冷えるスピードが速いため、中性子星の核の大部分が摩擦の無い中性子の超流動体を形成しているのではないかと疑う研究者もいます。このチャンドラ望遠鏡の観測結果は、中性子物質の奇妙な性質を初めて証明したものなのです。

原文:Cooling Neutron Star
画像クレジット:X-ray: NASA/CXC/UNAM/Ioffe/D.Page, P. Shternin et al; Optical: NASA/STScI;
イラスト:NASA/CXC/M. Weiss

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